
かつて夫婦として生活をともにしたマリアン(リヴ・ウルマン)とヨハン(エルランド・ヨセフソン)は、離婚後30年ぶりに再会する。一方、ヨハンの近くで暮らす彼の息子のヘンリック(ボリエ・アールステット)とその娘カーリン(ユーリア・ダフヴェニウス)は、剥き出しの父娘愛のなかで愛憎をたぎらせ、痛みと苦しみの感情を〈サラバンド〉(バッハの《無伴奏チェロ組曲第5番》)にぶつけていく…。
『ある結婚の風景』の続編である本作は、男女の愛の深遠をテーマに引き継ぎ、絶望的な愛の欲求を極限のなかに描き出す。ふたりの人間がもつれるたびに深まり激化する、激情の噴出からなる音楽。しかしやがて彼らは、愛憎の砦を破り、魂の安息の場所へとたどり着くのだった…。
“神”という絶対的な存在は、自分と相手という人間のペアの愛憎の関りのなかでしか認識しえない。〈サラバンド〉というベルイマンの組曲は、その受難を、普遍のなかに描き出す。

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