
そういえばイングマールは私に留守番メッセージを残したんですよ。明日電話することになっていたので、伝言だけ残したんです「観客の反応は気にならないよ」って。それから、ずっと昔、私たちが一緒に住んでいたときに飼っていた犬の話をはじめたんです。その犬の夢を見たって。私とイングマールの同棲生活は映画2本で終わりになりました。私と彼が別れたとき、犬はイングマールと一緒にとどまることを選択しました。その後イングマールと私が電話で話すとき、私たちはよくその犬を冗談のネタに使ったんです。同棲中は、私が怒っているときによく「あなたの脚本は、まるで犬が書いたみたいに酷いわ!」って言っていたから。電話で話すときにも私は「ほんとうはあなた、脚本なんて書いてないでしょ? 犬に書かせてるんでしょ?」ってからかうんです。だから今日彼が残した留守番メッセージでも彼は犬の話をしているんです。「あの犬が訪ねてきて、天国で尻尾の振り方学校を開いた、と言うんだ。そして“ニューヨーク映画祭はどうなっている?”と聞くんだよ。」だから明日電話したときに私がイングマールに教えてあげないと、彼は犬に返事ができないというわけなんです。やっぱり観客の反応は気になるみたいですよ。
リサ:今の質問は、まず『サラバンド』にはいつもベルイマン監督が扱う神と信仰の問題が語られていないようですが、という質問。次は、あなたと監督がどのような関係で『サラバンド』を撮り上げたか、という質問でした。
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