
リサ:ということは、「こんなのはマリアンの台詞じゃないわ」と監督に言ったわけですか?
リブ:いいえ、イングマール・ベルイマンにそのようなことを言える人はいません(笑)。
リサ:このセッションの前に、あなたは『サラバンド』の最後のシーンを観客と一緒にご覧になっていました。あなた自身が演じたシーンなのに、何か新しいもの、新しい感情を発見されたようですが・・・。
リヴ:そうです。奇妙な体験ですが、私は40年前、ここニューヨークに『仮面/ペルソナ』のプロモーションに来ていました。私は『サラバンド』の最後のシーンを見ながら「仮面/ペルソナ」のことを考えていました。『サラバンド』のラストシーンは母と娘のシーンです。この娘は一言もしゃべらず、周囲にいる人のことも見えない様子ですよね。その娘のキャラクターは、私が『仮面/ペルソナ』で演じたエリザベートに似ているんです。そして『サラバンド』の母のキャラクターは、『仮面/ペルソナ』でビビ・アンデルセンが演じたアルマですね。話しかけもせず、触れもしないけれど何とか理解しようとする役です。さっき『サラバンド』を見ながら、ベルイマン監督が同じ演出手法を使ったことに気づいたのです。『仮面/ペルソナ』と同じように『サラバンド』でもカメラがまず娘に寄っていきます。それからカメラは母親に寄っていきます。でもそこで『サラバンド』では、『仮面/ペルソナ』とは全く違った展開をするのです。
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